特急「ひだ」の旅 



 この旅は、文章ばかりです。画像はほとんどありませんので、読んでくれる方、申し訳ありませんが、そこの所は、ご勘弁を…
 

これは、12月に行った旅行記です。 18切符が余り、また学割も使える事を考えて、高山線の特急「ひだ」に乗ろうと考えていました。とりあえず、富山から名古屋へ向かう「ひだ」に乗ろうと決めました。しかし、ルートに迷いました。そのため、北陸線を鈍行で使って行く事に決めたのです。
 行程は、尾張一宮〜米原〜福井〜金沢〜富山〜名古屋です。


日帰りの旅

1.天国までの道

 8時01分尾張一宮から出た列車に乗りましたが、あまり混雑はしていませんでした。しかし、屈辱なのが、211系のロングシートであった事でした。
米原には、9時01分に到着。ここで、半分くらいの乗客は、関西方面へ。あとの半分が北陸方面のホームに向かっていきました。9時05分発の福井行きの普通は、すでに停まっていました。旧寝台電車です。結構客がいましたが、早めに乗り換えたおかげで、席を確保する事が出来ました。やはり、旧寝台電車は重そうな音をしていました。でも、スピードは速いと思うのだが、モーター音が重々しかったです。敦賀でかなりの乗客が降り、停車時間も長かったが、なにもする事がなかったです。すると、「サンダーバード」が低速で、通過して行くのが見えました。今度は、あれにも乗りたいという欲求に駆り立てられます。

福井には、10時57分着。金沢行きに乗り換え、金沢に着くと、少し時間があったために、駅弁を購入する事にしました。能登和牛弁当でした。中身も味もGOODです。 つらい鈍行の旅もこの富山行きの普通で、今日は終止符を打つ。次がいよいよ特急乗車となると、うれしくなって、このボックスシートの普通の苦痛も忘れさせてくれるものです。現に金沢〜富山間は、あっという間の感じで、14時半富山駅に到着しました。すでに、高山線の特急「ひだ」の名古屋行きは、停まっていました。キハ85系で3両編成でしたが、自由席の車内に入ると、3分の1しか埋まっていませんでした。


2.天国の特急旅

 14時51分、発車しました。前のほうの席を取りました。運転手の動きがはっきりと分かります。神通川を渡ると、すぐに北陸本線と離れました。今まで、普通ばかりに乗っていたために、乗り心地が非常に良い。スピードは、カーブやY字型分岐の為に、思うようにスピードは出ていませんでした。駅に近づくとすぐに減速し、だんだんと山が狭まってきたところで、越中八尾駅に到着しました。

ここで、普通列車が止まっていました。あっちは、かなりの乗客です。ひだは、すぐに発車しました。越中八尾は、意外にも大きな駅です。平地がなくなり、山間部へ突入を開始しました。一気に山の中に入っていくのが、これが、すごい…神通川水系だろうか、だんだんと川幅が狭くなってきました。そして猪谷に到着しました。

ここからがJR東海の区域に入ります。神岡鉄道の列車はありませんでした。ここで、運転手が交代しました。すでに、猪谷駅は、山間の駅と言う感じです。次の飛騨古川まで、40分くらいかかり、長いです。川沿いを走るようになり、国道とも平行して走るのですが、交通量はほとんどありませんでした。だんだんと平地が広がってくると、スピードを上げ始めると、飛騨古川に到着しました。

でも、乗る乗客はほとんどありませんでした。案外、このあたりでは、乗る客が少ないのでしょう。現に、富山以外で、まとまった乗車客がいないということです。飛騨古川から、高山までは、ほとんど平地を走っていき、16時16分高山に到着しました。

しかし、駅にいた乗客は、こちらに乗り込んでくることはありませんでした。混んでいるとでも思っているのでしょうね。ここで、車掌が代わり、車内販売が乗りこんできました。そして、5両増結するシーンも見られました。かなり、テンポ良く進んで、4分ほどで完了し、即発車となりました。

次は下呂、40分以上の無停車で、なかなか乗りでの有る列車です。高山を過ぎると、どんどんと高度を上げていき、これから、高山本線の一番高いところを走ります。勾配を上がると、トンネルに入りました。宮トンネルです。ここが、日本海と太平洋の分水嶺です。抜けると、川が太平洋側に向いて流れていました。飛騨小坂、飛騨萩原と通過していくと、だんだんと暗くなってしまい、何も見えなくなってしまいました。やはり日が暮れるのが早いのは、良くない事です。しばらく走ると、下呂の町並みが見えてきました。たくさんのホテルなどが並んでいました。17時04分下呂に到着しました。

ここで、座席も3分の2以上が埋まりました。次の停車駅は、美濃太田。約50分もかかり、一番、ロングな無停車の時間です。夜の為にどこを走っているのか分かりませんでしたが、車のライトだけは見えました。しかし、特急のほうが早かったです。スピードが速くなったと感じたときには、もう美濃太田の近くでした。ということは、もう山間は果てたということです。

17時54分美濃太田に到着しました。さすがに乗りこむ客はいなかったです。ここからの「ひだ」のスピードは速かったです。まるで、パワーアップしたかのようでした。18時14分岐阜に到着しました。

ここは、降りる人が多かったのですが、なんと、ここから乗ってくる人がいたのは、驚きました。特急券を持っているのかどうか分かりませんが、もったいない使い方だと思いました。ここから、東海道線で、スピードは速かったです。120キロは出ているのでしょうね。今までで一番早かったです。18時36分名古屋に到着しました。これで、「ひだ」の旅は終わりました。




思えば、特急乗車時間は、あまり長く感じませんでした。それだけ、充実していたし、快適だったからだと思います。しかし、景色が見えずに途中からは、闇が支配する車窓は良くありませんでした。今度は明るいうちに、高山本線を乗りつぶそうと思いました。




[おわり]

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